株式会社オートバックスセブン(代表取締役 社長執行役員:小林喜夫巳)は、2018年4月下旬から6月下旬までの2ヵ月間、墨田区老人クラブ連合会の協力のもと、外出時における“高齢者見守りサービス”について、今冬よりリリース予定のサービスに向けた実証実験を行いました。

ここがポイント!
■ IoT技術を活用した高齢者見守りサービスの実証実験を、墨田区老人クラブ連合会と共同実施しました。
■今回の実験から得られた、利用者視点の機材やサービスに関する意見を、今後の事業展開に生かします。

自動車の安全運転支援技術が発達し、交通事故での死者数は減少している一方、高齢化社会を迎え、交通事故に占める高齢者(65歳以上)の割合は増加傾向にあります。また、核家族化による高齢者の独居化も進んでおり、離れて暮らす家族の不安も大きくなっているものと思われます。
当社は、このような環境の中、加齢とともに衰えていく身体能力や判断能力を、IoT技術とサービスを活用して補完し、高齢者とその家族双方に安心・安全を訴求する「高齢者見守りサービス」の事業化に取り組んでいます。その一環として、2017年11月より5ヵ月間、北九州市の協力のもと、同市域をフィールドとし、機器の開発と通信網や位置情報、距離情報などのデータに関する実証実験を実施しました。本実証実験では、低電力で広範囲をカバーできる無線通信技術のひとつ「LPWA(Low Power Wide Area)」を使用しています。

【LPWAとは】
無線通信技術のひとつ。無線通信の規格は、Wi-Fiに代表される「無線LAN」やBluetoothなどがありますが、LPWAはできるだけ消費電力を抑えつつ、広い領域をカバーできます。IoT時代に必要な通信インフラ基盤を整備する上で主要となる技術です。
今回、当社がソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社(以下、SSS社)より提供を受けているLPWAの新しい通信技術は、見通しで100km以上の伝送性能を持ち、高速移動でも利用ができるなど、自動車での利用に相性が良いものと考えています。

今回の実証実験は、LPWA送信端末(ポータブルIoT機器)を実際に所持する場合の使用感などを確認することを目的に実施しました。4月から6月にかけて、本実証実験に賛同いただいた墨田区老人クラブ連合会に所属されている、60歳代から80歳代の9名に、LPWA送信端末を所持していただき、機材・サービスに関する“ご高齢者目線の生の声”を収集・分析するという目的で実証実験を行いました。

LPWA送信端末の仕様

・サイズ:縦 約8.5cm、横 約4.7cm、高さ 約3.5cm
・重量:122g(単4電池2本込み)
※本端末は、SSS社提供の実証実験用の試作機です。現在、商用化に向けた杖などに取付可能な小型軽量機器を開発中です。

実験内容

・LPWA送信端末を所持した状態で、墨田区内の外出ルートを2時間ほど歩行。
・受信テスト(歩行)完了後、アンケートの実施

アンケートの結果

また、アンケートで機材の改善点について聞いたところ、「サイズが大き過ぎる」や「形状を変えてほしい」、「重過ぎる」などの意見がありました。
今回の実証実験結果より、住民の移動手段や年齢の構成比から、機材の改善点などの新たな課題を見出すことができました。また、移動手段に対するサービスと、その発展可能性や期待、潜在ニーズを確認することができました。
なお、高齢者見守りサービスは今冬の開始に向けで準備をしています。サービスの内容や実施エリアなどは決まり次第公表します。

今後も「常にお客様に最適なカーライフを提案し、豊かで健全な車社会の創造を使命とする」という当グループの経営理念に基づき、新たなライフスタイルを提供してまいります。

以上

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