私たちは、国内オートバックス事業を主力事業とし、カー用品の販売と取付・交換サービス、車検・整備を提供する小売店舗で構成されるフランチャイズチェン（FC）の本部として運営しています。
また、国内オートバックス事業で獲得したノウハウや人材を強みに、成長ドライバーとしてディーラー・BtoB・オンラインアライアンスなどの事業やグローバル展開なども推し進めています。

国内最大規模の売上高を誇るカー用品総合専門店

国内オートバックス事業では、国内最大規模の売上高を誇るカー用品総合専門店「オートバックス」をはじめとする店舗をフランチャイズ（FC）展開しています。2023年3月末時点で国内588店舗（直営11店舗含む）を展開し、日本全国で営業しています。
当社は、FC本部として世界各国からカー用品をはじめとする各種商品を買い付ける「商品調達機能」、エンドユーザーへオートバックスの認知や価値向上を行う「販促プロモーション機能」、経営・店舗運営コンサルティングや本部企画を伝達し販売をサポートする「コンサルティング機能」の3つの機能を発揮し、常にお客様視点に立った事業運営を目指しています。

▶ 営業/マーケティング支援　全国12エリアの営業部に100人以上のカウンセラー（スーパーバイザー）を配し、店舗改革の立案と実施をサポートしています。
▶ 人材教育支援/整備士派遣　店舗におけるOJT計画・人材育成計画の支援、店舗幹部向け研修会などを開催しています。子会社の株式会社チェングロウスを通じて、整備士の育成やオートバックスチェン内への派遣を実施しています。
▶ カスタマー・ボイス・プログラム（CVP）　店舗をご利用いただいたお客様の生の声をアンケート形式で収集し、各店舗の接客・品揃えやオペレーション、商品開発、販売促進、設備等の改善につなげるプログラムを2017年3月期より本格稼働。2023年3月期は53万件以上のお客様の声を収集しました。

ASEAN地域を中心とした卸売ビジネスにより事業基盤を強化

海外事業では、成長を続けるASEAN地域を中心にオートバックス店舗の運営に加え、卸売にも注力しています。卸売ビジネスでは、現地有力企業との資本・業務提携を通じたパートナーシップを強化しスピード感を持った事業展開により収益拡大を目指します。また、小売・サービスビジネスでは、7つの国と地域78店舗（2023年3月末時点）にてカー用品販売とメンテナンスサービスを提供する店舗を運営し、国と地域ごとに異なるクルマ文化の発達状況によって、店舗の大小、商品ラインアップなどお客様のニーズに合わせて事業を展開しています。

将来の収益の柱を育成

当社のグループの強みを生かし、将来的に国内オートバックス事業とのシナジーが期待できる分野として、「ディーラー事業」「BtoB事業」「オンラインアライアンス事業」を新たな成長ドライバーとして育成しています。

主に国内の一般消費者に対して新車の販売とサービス提供を行っています。ディーラー事業を統括する当社子会社の株式会社オートバックス・ディーラーグループ・ホールディングスおよび当社孫会社を通じて、AudiおよびBYDブランドを展開しています。

AudiおよびBYD正規ディーラーを展開

2019年4月にディーラー事業を統括する子会社の株式会社オートバックス・ディーラーグループ・ホールディングスを設立。2021年4月にはAudi正規ディーラーを3拠点運営する株式会社TA インポートの全株式を取得し（当社の孫会社化）、社名を株式会社バックス・アドバンスに変更しました。また、2022年12月には、電気自動車メーカーであるBYDの日本法人BYD Auto Japan株式会社とディーラー契約を締結し、EV（電気自動車）の販売にも着手しました。新車・中古車の販売促進に加え、サービスの強化にも努めています

商品の卸売とフリートサービスの２つの事業を展開しています。商品の卸売では、子会社の株式会社CAPスタイルや株式会社ホットスタッフコーポレーションを通じて、ホームセンターや自動車整備事業者などへのカー用品の卸売販売を行っています。また、異業種に対し直接取引を行うホールセールビジネスも徐々に拡大し、取扱店舗数、実績ともに増加しています。フリートサービスでは、法人需要の取り込みを目的としてオートバックスグループ外の法人顧客への卸売販売や、法人顧客の保有する社用車に対してドライブレコーダーなどの安全支援商品の取付作業などを行っています。また、次世代技術に対応した整備ネットワーク構築に向けた活動を強化しています。

日産自動車とコラボレーション 車種別インテリアアイテムを製作

2021年4月、当社と日産自動車株式会社は、カー用品およびNISSAN／NISMOブランドグッズに関する領域で業務提携し、二社間でタスクチームを立ち上げてカー用品の共同開発や販売をスタートしました。
日産自動車との協業による車種専用アイテムの開発は、2021年11月「キックス コロンビアエディション※」、2022年12月「日産サクラ」、2023年3月「日産セレナ」と3車種で行っており、アイテムも順調に増加しています。
また、当社で取り扱う車内用品や洗車用品などのカー用品の、日産自動車への供給も行っております。

※ 日産自動車と総合アウトドアメーカーのコロンビアスポーツウェアジャパンが共同企画した特別仕様車

「AUTO IN車検・タイヤセンター ⼟浦店」新規オープン

車検をはじめ、タイヤ交換やオイル交換など、クルマのメンテナンスに特化した店舗として、「AUTO IN車検・タイヤセンター」を運営。2023年7月に新規出店として「AUTO IN車検・タイヤセンター 土浦店」をオープンいたしました。
ショッピングモールや大型ホームセンターの併設型店舗として、買い物の間にクルマのメンテナンスができるというお客様の利便性を重視した新業態となります。また全店指定工場としてメンテナンスに特化することで、高い作業品質とスピーディなサービスを提供いたします。

オンラインを活用してBtoCおよびBtoBの両事業の拡大につながるプラットフォームの構築を推進しています。自社サイトやオートバックス公式アプリと実店舗で連携し、お客様へカー用品等を提供しています。また、オートバックスグループ内外にかかわらず、さまざまな企業や組織と連携し、拡大を増すEC市場への参入スピードを高めています。

カーライフ総合情報サイト「MOBILA（モビラ）」リリース

「もっとクルマで出かけよう！」をコンセプトに、さまざまなカーライフ企業と連携した情報提供サイトをリリース。最新のカーニュース、ドライブやアウトドアなどクルマで出かけたくなる情報と、マイカーのメンテナンス管理などの便利な機能を搭載した、カーライフ総合情報サイトです。

本サイトを通じて、潜在顧客へのアプローチと既存会員の満足度向上を目指しています。

法人向け社用車管理サービスを提供開始

法人向けに、スマートフォンアプリやPCで、運転日報や運行管理、車検満了日などを一括管理できるクラウド型社用車管理システムを提供しています。クラウド型携帯アルコールチェッカー「ALCクラウド」と連携すれば、アルコールチェッシートバックポケット（運転席・助手席） ク検知器による酒気帯び確認の義務化にも対応が可能です。

クルマを通じた新しい楽しみ方の提案と新規市場開拓

クルマでの楽しみ方が多様化する中、ライフスタイル提案型のブランド「GORDON MILLER（ゴードンミラー）」により、これまでのオートバックスとは異なる、クルマを通じた新しい楽しみ方を提案することで、ブランド価値の向上に取り組んでいます。

「GORDON MILLER MOTORS」より軽キャンピングカー『GMLVAN S-01』発売
 

ガレージライフスタイルブランド「GORDON MILLER」の車両レーベル「GORDON MILLER MOTORS」では、機能性を重視したキャンピングカーを企画・製造販売。3車種目となる軽キャンピングカー「S-01」も好評で、販売台数は大幅伸張を続けています。

コンセプトストア『ARTA MECHANICS & INSPIRATIONS』2023年5月グランドオープン

ARTAブランド事業を集約する旗艦店として新木場にオープン。特別なカスタムカーを展示し、クルマを中心にしたコミュニティスペースとしてユーザー体験にこだわったイベントも展開。アパレルアイテムも展示販売しています。

事業子会社を通じ「保険」「ローン・クレジット」「リース」のそれぞれの金融事業を展開するとともに、電気自動車やドローンの整備・販売、既存車両の電動化事業の模索など、新たなモビリティ市場へ挑戦しています。また、地域社会の交通に関わる社会課題の解決に取り組むなど、サステナビリティ・トランスフォーメーションを推し進めています。