オートバックスというと、クルマをカスタマイズしたり、クルマにこだわりをもった人、特にクルマ好きの男性が行くところ……そういうイメージを持っている方も多いのではないでしょうか？もちろん店舗では、クルマ好きのお客様に満足していただけるよう、日々研鑽しています。

 

　一方で、クルマを所有しているものの、決してクルマには詳しくない方もいらっしゃいます。当然ながらそういった方もオートバックスをご利用いただいています。しかし、オートバックスのクルマ好きのイメージが強すぎるあまり、「自分には特に必要ないかも」と、オートバックスに訪れたことがない方も多くいらっしゃるのではないか……。

　

　そのような問題意識から、オートバックスセブンでは、クルマに詳しくない方、特に女性を対象としてこれまでにもいろいろな取り組みを行ってきました。

 

　新しいお客様を創出する取り組みのひとつとして、当社が掲げるビジョン「2050未来共創」の実現に向け、社内公募から生まれた初めての企画が、このオウンドメディアです。

　クルマに詳しくない、オートバックスの店舗に足を運んだことがないお客様をターゲットとしたとき、このお客様に何をどのようにアプローチしたらいいのか、どんな問題点があるのか、３つの視点から考えました。

 

　ひとつ目は、「オートバックス」のイメージが強すぎること。
　オートバックスの知名度は高い反面、クルマ好きのイメージが強くあるのではないか。

　クルマに詳しくなく、店舗に来店したことがないお客様にとっては、それはハードルが高くとっつきにくく感じてしまう要因です。また、そういった方にとっては、商品を紹介するよりも有益な情報提示をすることが、良好な関係構築には必要です 。

　そのため、オウンドメディアのサイト上では「オートバックス」の名前を前面に出さず、来店だけを目的にしない接点づくりの媒体としてWEBサイトを考えました。

 

　２つ目は「クルマに詳しくないお客様」を、より詳細に考えていく必要があること。

　多様な価値観を持つ現代においては、「クルマに詳しくない方」がほとんどであり、ターゲットとしては広すぎます。

　そこで社内で議論を重ね、オートバックスと親和性が高いと思われる特徴があるものの、今までアプローチしきれていない方をターゲットとしました。クルマに関心を持つようになり、クルマと接する時間を増やすためには、運転するだけではなく、クルマを居心地のいい空間にしたいという 潜在ニーズを持つ方をメインターゲットに定めました。

 

　そして、３つ目。新しいカーライフ文化を創造し続ける 。

　当社の経営理念には、「オートバックスは常にお客様に最適なカーライフを提案し、豊かで健全な車社会を創造することを使命とします。」とあります。

　カー用品業界のリーディングカンパニーとして当社でしかできないと経営の判断もあり、新しいカーライフ文化を創造し続けることが、長期的な顧客創造につながります。クルマに詳しくないお客様にも、毎日の「暮らし」のなかで、新しいクルマの楽しみ方を見いだしてもらいたいという強い思いがあります。

　そうして議論を重ね公開したオウンドメディアは、「ひと手間で毎日をちょっと楽しく」をコンセプトに、日々の暮らしの中でできる手軽なDIYやお手入れの方法を紹介しています。

　

　サイト名も、多様化する「ひとの暮らし」に寄り添い、オートバックスならではの視点で「クルマにまつわる楽しさ」を伝えるべく『暮らしとくるま』と名付けました。クルマへの興味・関心を持つ方を増やし、他のサイトにはない切り口で皆さまに記事をお届けしたいと考えています。

 

　サイトのデザインは、淡い色合いでシンプルながらも細部に手書き感を残し、クルマを大切にし、手間をかけた時間の分だけ、より豊かな暮らしにつながるイメージを持たせています。

　サイト内は5つのカテゴリーに分け配信しています。

　大切なクルマだからこそ身だしなみを整えて、クルマの外も中もキレイに保つケア方法を紹介。自分でできるクルマの「お手入れ」。

クルマを楽しむ道しるべ。急なトラブルや困りごとの解決方法や、誰かに教えたくなる、知っていると役に立つ豆知識を紹介。オートバックスが持つ専門性を生かしたクルマに関する話題や困った時の「お役立ち」情報。

　記事は、実際に編集部やライターが体験したり、手作りした感想や失敗も掲載。よりリアルな情報をお伝えしています。ライターは編集部を置くIR・広報部のメンバー全員に加え、外部ライターや、社内からも募集し多くの方が関わっています。

　サイトとしてはまだ立ち上がったばかりです。これからも、クルマに詳しくない人に向けて、毎日がちょっと楽しくなるさまざまな情報発信を通して、新しいカーライフ文化の創造に向けた挑戦は続いていきます。