株式会社オートバックスセブン(代表取締役 社長執行役員:小林喜夫巳)は、2021年5月21日(金)より全国公開される在宅医療をテーマとした映画『いのちの停車場』に協賛いたしました。

 

 この映画の原作者は、高齢者医療専門病院の医師として“いのち”の終わりを現場から見送る現役医師である南杏子氏。医師であるからこそ描写できる医療現場の臨場感、説得力を持って尊厳死・安楽死といったテーマに深く切り込んでいます。

 当社が協賛した背景には公益財団法人 在宅医療助成 勇美(ゆうみ)記念財団(以下、勇美記念財団)が大きく関連しています。勇美記念財団は、当社の創業者のひとり、住野勇が個人で所有していたオートバックスセブンの全株式を寄付し、約20年前に日本の在宅医療の推進を目的に設立された財団です。
 オートバックスグループ全体の努力により得ることができる株式の配当金により助成事業を行ってきた結果、勇美記念財団は、高齢者および小児の在宅医療の普及と質の向上に大きく貢献し、現在は国策として取組まれている地域医療や地域包括ケアシステムにも繋がっています。

 

 在宅医療というのは、「最期は住み慣れた自宅で過ごしたい」という多くの人の思いの実現です。現在、年間で亡くなられる方は、約130万人。団塊の世代がすべて75歳以上となる2025年には150万人、そして2040年にはピークの170万人が亡くなられると予想されています。これは在宅医療にも直結し、限られた病床数の問題や、健康保険の財政面の問題から、世界一の超高齢社会の日本にとっては、避けて通れない終末期医療です。

 

 この様な状況と在宅医療そのものについて、医療関係者はもとより、一般市民の皆様にも理解を深めていただく活動も、勇美記念財団が取組む重要な公益事業の一つです。


 この映画『いのちの停車場』は在宅医療の現状を見ていただく機会となり、勇美記念財団の活動を後押しするとともに、オートバックスグループの事業活動が、日本の在宅医療にも微力ながら貢献できればと考え、企業としての協賛を決定いたしました。


 ぜひ、この映画を、ご家族やご友人など、多くの皆様とご一緒にご鑑賞いただき、在宅医療についてお考えいただく機会となれば幸いです。