当社は、プロフェッショナルでフレンドリーな存在として人の暮らしに寄り添い、人とクルマと環境が調和する安心・安全でやさしい社会の実現に向け、さまざまな価値を提供し続けます。

当社が積極的に解決すべき重要な社会課題

地球環境の変化やさらなる技術革新、人々の価値観の多様化を背景に、これから先、私たちの業界を取り巻く環境は変わっていきます。このような状況下、持続可能な社会をけん引し、企業としても持続的な成長を遂げるためには、当社の事業に関係する社会課題を明確に把握する必要があります。当社が積極的に解決すべき重要な5つの社会課題を定め、それら社会課題の事業への影響をリスクと機会の視点から分析し、経営課題として検討しています。

リスクと機会の分析

当社が積極的に解決すべき重要な社会課題を明確にし、それら社会課題が当社にとってどのようなリスクや機会となるかを分析し、経営課題として検討しています。

リスク 機会

環境系
・産業廃棄物による河川・土壌汚染等の環境破壊
・地球温暖化による冬季用品の需要減
・車の先進技術発達で加速する整備業界の淘汰
・EVの増加に伴うエンジン関連部品の販売減少、EV整備に関する対応の遅れ
・カーシェア、サブスク増加に伴う個人所有車両の減少
・気候変動の規制等による事業活動の制約やコストの上昇

地域系
・国内の超高齢化社会
・若者の車離れ

人財系
・自動車整備士不足
・人権侵害
・国内の少子高齢化

その他
・サイバーリスク
・人口構成の変化に関するリスク(車を使用する人が減少)

環境系
・新素材・リサイクル商品の開発
・リサイクル需要の拡大による廃材の資源化
・安心・安全な商品ニーズの高まり
・新興EV メーカー台頭による新車販売・整備機会の増加
・車の先進技術発達で加速する整備業界の連携
・カーシェア、サブスク増加に伴うBtoB 事業の拡大
・物流の見直しによる環境負荷低減およびコスト削減

地域系
・交通弱者への新サービスの提供
・災害時の車を通じた地域支援
・地域の社会課題を解決する事業の創出
・新興国の経済成長による「クルマを楽しむ生活」を求める中間層の増加

人財系
・次世代人材の育成、優秀人材の獲得
・多様な人材が活躍することによる企業力向上・新発想の創出
・働き方改革推進による従業員の健康増進・障がい者雇用機会の創出

その他
・DX の推進
・e モータースポーツの創出

マテリアリティ

世界的にサステナビリティの重要性が高まる中、当社は「人とクルマと環境が調和する安心・安全でやさしい社会」を「プロフェショナルでフレンドリーな存在」としてけん引できるよう、SDGsやISO26000、GRIスタンダード等の国際的な枠組みを考慮し、また外部有識者との意見交換等を行い、取締役会での承認を得て、当社が解決すべき4つの重要項目をマテリアリティとして特定しました。

4つのマテリアリティとその内容

1 社会課題を解決する事業の創出
当社が積極的に解決すべき社会課題を事業を通じて解決していくことを目的に、EV への対応等SDGs に資する事業開発やその事業組成をオープンイノベーション型で作っていきます。

2 環境・社会に配慮した取組の充実
当社が積極的に解決すべき社会課題を事業以外の手法で解決していく取組を充実させます。具体的には省エネ等のCO₂ の削減や環境負荷軽減、地域社会との共生を図っていきます。

3 成長し続ける組織・人財
社会課題を企業経営を通じて解決していくためには、解決主体となる組織や人財が持続可能かつウェルビーイングな状態で業務に従事し、成長し続けることが重要です。そのため当社では、次世代人材や整備士の育成、働き方改革、健康経営、ダイバーシティ& インクルージョンを実現していきます。

4 持続可能かつ強固な経営基盤
「人とクルマと環境が調和する安心・安全でやさしい社会」を「プロフェショナルでフレンドリーな存在」としてけん引するために、DX により経営改革を推進するとともに、ESG を中心に置いた経営を実践することで強固な経営基盤を築いていきます。

 

 

マテリアリティ特定のプロセスと重要性評価

Step1 社会課題の把握
SDGsやISO26000、GRIスタンダード等から社会課題リストを作成し、そのリストをもとにESG・SDGs推進プロジェクトメンバーにより議論を行い、ワークショップを開催して取り上げるべき社会課題を選定。

Step2 社会課題の重要性評価
把握した社会課題に対してリスクと機会の分析を行い、当社にとっての重要性を評価。

Step3 マテリアリティ案の作成
重要度の高い社会課題を当社が積極的に解決すべき社会課題と位置付け、それら社会課題を事業やガバナンスを通じて解決していくためにやるべきことを経営課題候補として掲げ、経済性と社会性の2 軸で評価し、マテリアリティ案として整理。

Step4 マテリアリティ案の妥当性評価
マテリアリティ案について社外有識者を招聘し、社長および取締役、執行役員との意見交換を行い、その妥当性を検証。その結果を踏まえ、マテリアリティを精査。

Step5 マテリアリティの特定
当社の取締役会での討議を経て、承認を得てマテリアリティを4つに特定。

ESG・SDGs推進体制

当社は、これまでも事業活動が社会に与える影響を常に考慮し、CSRマネジメントという形で取り組みを推進してきました。2020年度からは、絶えず変化するさまざまなESGに関する社会の期待にさらに応えるため、新たに「ESG・SDGs推進プロジェクト」を発足し、社外有識者と取締役との意見交換を行うなど、経営と一体化したESG・SDGsの取り組みを推進しています。

また、ESG・SDGs推進をより具体的な行動に移すために、2021年度からは関連部門が連携し、全社横断型のプロジェクトとして推進しており、2022年度中の非財務項目やKPI設定を目指して進めています。



2021年度 ESG・SDGs推進プロジェクト体制

社外有識者コメント


株式会社日本総合研究所 リサーチ・コンサルティング部門
サステナブル・ストラテジー&オペレーショングループ

シニアマネージャー/上席主任研究員 大森 充 氏

2050未来共創で目指す、人とクルマと環境が調和する安心・安全でやさしい社会


オートバックスセブンはこれまで新しいカーライフ文化を創造し続けるために、アフターマーケット市場を中心としたビジネスを展開してきました。他方、SDGsに代表される社会課題の顕在化が深刻化し、近年は新型コロナウイルス感染症拡大も相まって、経営環境は不確実で非常に未来を予測しにくい状況となっています。

係る状況下、同社は「人とクルマと環境が調和する安心・安全でやさしい社会」を「プロフェッショナルでフレンドリーな存在」として実現していくというパーパス経営にシフトされようとしています。同社の事業領域にどのような社会課題が関係するかの認識から、会社として積極的に解決すべき社会課題を定め、その社会課題解決を、企業経営を通じて解決していくための4つのマテリアリティを特定し、5ヵ年ローリングプラン等、経営への落とし込みを進めています。加えて、2050未来共創という長期ビジョンを掲げ、社会から求められる100年続く企業となるべく、組織や人財のあり方の見直し、パートナーシップの拡充にも取り組んでいます。

SDGsは2015年に「Transforming Our World(世界を変革する)」という標語のもと、世界の約200ヵ国で約束された社会課題解決のゴールです。そこには「Change」ではなく「Transform」という変革を表す強い言葉が使われています。

気候変動が深刻化する中、「クルマが要らない」社会ではなく、「人や自然、環境と調和する安全・安心なものとして必要とされるクルマ」社会を実現する企業へ変革していくという強い意志が、同社のビジョンや価値創造ストーリーに表現されています。

同社がカーライフの新しい価値の創造に挑戦し続け、「人とクルマと環境が調和する安心・安全でやさしい社会」を実現されることに大いに期待したいと思います。

CSRポリシー

オートバックスセブンの社会的対応力

当社は、事業活動のプロセスにおいて、全てのステークホルダーと信頼関係を深めながら、豊かで健全な車社会を創造するため、社会に貢献するさまざまな活動を行っています。

01お客様

クルマ社会のインフラ提供企業として、お客様のライフスタイルとライフステージに合った良質な商品とサービスを提供します。

わたしたちは、培ってきた知識・技術力・ノウハウをもとに、クルマおよび各種パーツの販売や整備を始めとした様々なサービスを、お客様一人ひとりの多様な生活や価値観に合わせて最適な形で提供します。

SDGs目標

Target (11.3)
2030年までに、包摂的かつ持続可能な都市化を促進し、すべての国々の参加型、包摂的かつ持続可能な人間居住計画・管理の能力を強化する。
Target (12.5)
2030年までに、廃棄物の発生防止、削減、再生利用及び再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減する。

02地域社会

クルマの適切な利用を願う地域社会と共に歩む企業として、地域住民の安心と安全な暮らしに貢献します。

わたしたちは、クルマを取り巻く地域社会が抱える問題を、企業市民として自主的、積極的に地域と一体となり解決し、クルマに関わらない人に対しても配慮の行きとどいた地域を創造することを目指します。

SDGs目標

Target (3.6)
2020年までに、世界の道路交通事故による死傷者を半減させる。
Target (4.7)
2030年までに、持続可能な開発のための教育及び持続可能なライフスタイル、人権、男女の平等、平和及び非暴力的文化の推進、グローバル・シチズンシップ、文化多様性と文化の持続可能な開発への貢献の理解の教育を通して、全ての学習者が、持続可能な開発を促進するために必要な知識及び技能を習得できるようにする。

03クルマ文化

クルマを楽しむ文化の発展に貢献する企業として、クルマとともにある豊かな生活を積極的に提案します。

わたしたちは、クルマを単なる移動手段ではなく、人々の豊かな暮らしを支え、心を満たす大切なパートナーであると考えています。そのためクルマとともに歩む生活が、より快適にそして楽しく、エキサイティングであることを示す場面を多く作りだし、社会に向けて提案していきます。

SDGs目標

Target (4.7)
2030年までに、持続可能な開発のための教育及び持続可能なライフスタイル、人権、男女の平等、平和及び非暴力的文化の推進、グローバル・シチズンシップ、文化多様性と文化の持続可能な開発への貢献の理解の教育を通して、全ての学習者が、持続可能な開発を促進するために必要な知識及び技能を習得できるようにする。

04環境・人権・多様性

人、地域、地球環境を大切に考える企業として、より善く、美しく、持続可能な社会づくりのために貢献します。

わたしたちは、事業活動が環境に与える影響を常に考慮し、廃棄物の適正な処理、物流や店舗における環境負荷の低減を実施し、持続可能な共進化社会を目指します。また、人権の尊重や性別、年齢、国籍などの違いを超えた多様性の推進などにも注力し、差別のない働きやすい職場環境を作りだしていきます。

SDGs目標

Target (5.5)
政治、経済、公共分野でのあらゆるレベルの意思決定において、完全かつ効果的な女性の参画及び平等なリーダーシップの機会を確保する。
Target (7.2)
2030年までに、世界のエネルギーミックスにおける再生可能エネルギーの割合を大幅に拡大させる。
Target (8.5)
2030年までに、若者や障害者を含むすべての男性及び女性の、完全かつ生産的な雇用及び働きがいのある人間らしい仕事、ならびに同一労働同一賃金を達成する。
Target (13.1)
すべての国々において、気候関連災害や自然災害に対する強靱性(レジリエンス)及び適応の能力を強化する。

05ステークホルダー

株主、従業員、FC加盟法人、取引先、地域社会などあらゆるステークホルダーに開かれた企業として、説明責任を果たし、経営の透明性をさらに高めます。

わたしたちは、企業価値向上のために、健全で透明性の高い経営を進め、コーポレートガバナンスや内部統制システムを整備するとともに、適時・適切な情報公開を継続的に行いあらゆるステークホルダーに開かれた企業になることを目指します。

SDGs目標

Target (17.17)
さまざまなパートナーシップの経験や資源戦略を基にした、効果的な公的、官民、市民社会のパートナーシップを奨励・推進する。

社会課題との関係(SDGsの考え方)

国連に加盟する全ての国は、2030年までに貧困やエネルギー、気候変動等、SDGsの目標達成に向け努力することが求められています。当社では、SDGsとマテリアリティの関係性を整理し、事業との関係性の高いSDGs目標からさらにターゲットを絞り込み、重点テーマとしてSDGsの達成に寄与していくことを目指しています。


当社はSDGsの項目から重点テーマを定め、社会の問題に取り組み、持続可能な社会に貢献していきます。

SDGs(Sustainable Development Goals=持続可能な開発目標)

 

2015年を期限としたMDGs(ミレニアム開発目標)を継承・発展させたもので、2015年9月に「持続可能な開発のための2030アジェンダ」として国連サミットで採択された先進国、開発途上国に対する具体的行動指針。17の目標と169のターゲットから構成されています。