100年企業を目指す「健康経営」
私たちは、オートバックスセブンビジョン「2050 未来共創」を掲げ、共に働く仲間と明るく元気な未来を創っていきたいと考えています。そのためには従業員の「心の健康」と「身体の健康」がすべての土台になることは言うまでもありません。オートバックスセブンは健康経営を原動力に、ビジョンを目指し、オートバックスチェン経営理念である「豊かで健全な車社会を創造する」という使命を果たします。

私たちは、「2050 未来共創」の実現を目指し、経営・労働組合・健康保険組合・従業員とその家族が一体となって健康増進につとめ、”こころ” と ”からだ” の元気を推進します。
制定 2014年4月1日
改定 2018年10月1日
私たちは、1947年の創業以来、経営の三本柱のひとつとして、「従業員の心と身体の健康」を掲げ、取り組みを推進してきました。未来に向けて掲げるビジョン「2050 未来共創」を実現するためには、明るく元気で、活力みなぎる組織でなければなりません。
今後も、オートバックスセブンは、従業員の “こころ” と “からだ” の健康に対する意識を高め、力強く健康経営を推進することによって広く社会に貢献します。
健康経営を推進する組織として健康経営推進委員会を設置します。
健康経営推進委員会は、社内の健康経営推進組織にオートバックス健康保険組合、UAゼンセンオールオートバックスセブンユニオンとオートバックスグループ共済会で構成し、具体的な施策の推進を検討していきます。

健康経営推進委員会では、健康で安全な職場環境を整備するために、健康経営の重点取組課題6項目だけではなく、時間外労働の削減や労働災害リスクの軽減といった労働安全衛生面の課題も合わせて検討するものとし、活動事項については安全衛生委員会を通じて社内に浸透を図っていきます。その結果として組織全体の活力を高め、企業価値の向上につながるものと考えています。
社内の健康経営推進組織には、安全衛生委員会の他に社内の健康相談窓口を設置しています。社内の健康経営推進組織には、保健師が常駐して、産業医・臨床心理士とともにメンタルヘルスを含めた健康相談や生活習慣の改善支援を行っています。
また第三者相談窓口としてオートバックス健康保険組合のICTサービスを活用し、外部専門機関の「メンタルヘルスサービス」を利用することができます。
【健康経営で解決したい課題】
オートバックスセブンでは、健康経営宣言にもあるように、共に働く仲間の「心の健康」と「身体の健康」が明るく元気な未来を創っていくための土台であると考えています。
そのため、健康経営を通じて「従業員の労働生産性向上」を図るべく、「プレゼンティーズムの改善」「アブセンティーズムの低減」「傷病による欠勤・休職日数の低減」「ワークエンゲイジメント向上」を目指します。そして、それらの健康経営の目標や取り組みを「健康経営戦略マップ」として開示することで全ての従業員が同じ志を持ち、PDCAサイクルを回しながら一層の取り組み推進を図ってまいります。
【健康経営で期待する効果】
健康経営を通じて期待する最終的な効果は、あらゆるステークホルダーとの安定的な関係維持(リテンション)です。
投資家・株主視点での企業価値向上、既存顧客の維持と新規顧客の獲得には、従業員がやりがい、働きがいを感じる組織であることが必要です。その前提となるのは「心の健康」と「身体の健康」であり、それは組織に属している期間に限らず、リタイア後の健康寿命の延伸にも影響を与えるものと考えています。
健康経営に積極的に取り組む企業姿勢は、従業員の満足度、働きがいの向上、人材確保、離職防止、そしてリタイア後の満足感にも繋がるものと考えております。
具体的な目標としては、事業目標数値の達成と「プレゼンティーズム90%以上」「アブセンティーズム0.7日以下」「傷病による欠勤・休職日数1,200日以下」「ワークエンゲイジメント3.0ポイント以上」の達成を図ります。

【重点取組課題】
健康経営戦略マップに基づき、従業員一人ひとりの健康が企業価値につながるということを、オートバックスグループの従業員全員で考える組織風土を創っていくため、また、その活動を通じて広く社会に貢献できるように、全従業員一丸となって以下の課題に重点的に取り組んでいきます。
「喫煙」が生活習慣病の重症化予防やがんに悪影響を与えることは、一般的に既知の事項ですが、オートバックスグループではまだ、社会の平均よりも喫煙率が高い状態にあります。従業員の「身体の健康」を維持・向上させるためには第一に取り組む課題といえます。
「生活習慣病予防」と「がん対策」は、従業員の「身体の健康」と健康寿命の延伸に寄与するものと考えています。また、「心の健康」も生産性や従業員の働きがい、ワークエンゲイジメントと密接に関わっており、重要な課題と捉えています。
さらに、女性従業員の活躍を積極的に展開している中で、女性特有の健康課題にも取り組んで行く必要があります。
そして、これらの課題への取り組みを全従業員が自分事として捉えられるように組織や職場の環境を整備していきます。
1. 禁煙促進活動の推進 |
禁煙環境の整備、および個々の禁煙への取り組みを支援するとともに、受動喫煙による健康被害の対策を各事業所にて行います。 |
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2. 生活習慣病予防対策の推進 |
生活習慣病発症予防、および重症化予防対策に取り組みます。 |
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3. がん対策の推進 |
がん検診受診率向上による早期発見と早期治療を支援するとともに、罹患者に対して治療と就労の両立支援に取り組みます。 |
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4. こころの健康づくりの推進 |
全社員がいきいきと健やかに最良のパフォーマンスを発揮できるよう、「セルフケア」や「ラインによるケア」を支援するとともに、「社内の産業保健スタッフ等によるケア」、「社外のサービスを活用したケア」の推進に取り組みます。 |
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5. 女性特有の健康関連課題への取り組み |
女性が健康で明るく、充実した日々を自立して過ごせる職場環境の整備と、支援策に取り組みます。 |
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6. 『健康経営』を推進する職場環境の整備 |
『健康経営』の取り組みを職場に浸透させるための環境や組織の整備に取り組みます。 |
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私たちは、社員一人ひとりの「心の健康」と「身体の健康」を維持・向上に向けて、重点取組課題に基づく各個別施策に取り組むとともに、その効果検証を行い、新たなKPI目標を設定し、健康経営全体のPDCAを回しています。
●生活習慣病等の疾病の高リスク者対策としては、特定保健指導と健康マネジメント研修の実施を強化しています。特定保健指導の実施率は55.0%、健康マネジメント研修の受講率は75.5%となっています。全体での高リスク者比率は上昇していますが、特定保健指導実施者では、BMI、運動習慣で全体より高い改善が見られ、健康マネジメント研修参加者では、喫煙率、飲酒習慣、朝食摂取率にて全体より改善効果が見られました。
●禁煙促進策としては、「禁煙推進企業コンソーシアム」に参加するとともに、喫煙者とその家族に対して社長から禁煙促進の手紙を送付し、禁煙外来費用の補助を行っています。
結果として2020年度末の喫煙率は29.9%となり、ようやく30%を割り込むところまできました。まだ社会全体の率より高い水準であり、引き続き卒煙に向けた風土作りと、禁煙支援策を実施していきます。
●「心の健康」面では、セルフケアやマネジメント上のポイントについて臨床心理士監修のeラーニングを制作・公開しています。2020年度の高ストレス者の割合は11.8%と、前年度より改善が見られました。職場改善施策の効果指標であるワークエンゲイジメントや職場の一体感に関するスコアに関しても前年度から向上しています。
健康施策の取組み状況
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※1 2017年度は1回の開催、2018年度は未開催、2019~2021年度は上期参加人数/下期参加人数を表記、2021年度は実績値
※2 法内時間外労働時間を含む
労働安全衛生項目
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※3 1回の飲酒が2合以上の者の割合
※4 1日30分以上の運動を週2回以上実施する者の割合
※5 従業員調査の平均値(CCHL尺度)
健康関連の目標指標
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※6 2021年度は実績値
※7 正社員の状況 (1-退職者数÷(期首人数+期中入社者数))×100 で計算
※8 最小値1、最大値4とする評点の平均値 高点数ほど良い状況
※9 SPQ(Single-Item Presenteeism Question 東大 1 項目版)を用いた従業員調査の結果
私たちは、「オートバックスセブン健康宣言」という共通の価値観を持ち、それに沿った健康で安全な職場環境を整備することで、組織全体が活力に満ちた風土が醸成され、ひいてはビジョン「2050未来共創」に向かう原動力になると考えています。この考え方をすべての事業活動に取り入れ、安全衛生水準の向上と、自主的な安全衛生活動を全社的に推進します。
1. 安全衛生を優先した職場環境づくり | 私たちは、安全衛生に関する意識・知識の向上をはかるとともに、各事業場や店舗におけるリスク要因を特定した上で、それらを除去・低減する施策を策定・実行し、従業員が心身ともに健康で働くことのできる、安全・安心な職場環境づくりを行います。 |
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2. 各事業場や店舗における自主的な安全衛生活動の推進 | 私たちは、各事業場や店舗の安全衛生目標を達成するための施策を実行するとともに、定期的に見直しを実施することで、それぞれの職場における固有の課題に対して自主的に取り組み、全社的な安全衛生水準の向上をはかります。 |
3. 安全衛生に関わる法令等の順守 | 私たちは、すべての事業場や店舗において、労働安全衛生法など労働関連法令をはじめ、安全衛生に関わる規程等を順守します。 |
4. 健康宣言に基づく健康経営の推進 | 私たちは、経営・労働組合・健康保険組合・従業員とその家族が⼀体となって健康増進に努め、従業員一人ひとりが心身ともに健康で、活力高く働くことができるように、メンタルヘルス対策や生活習慣病の予防に取り組みます。 |
「風土作り」「運動習慣」「健康」の3つのテーマで、社員やその家族をはじめとしたオートバックスグループの健康を守り、育てる活動を続けています。

人材育成
従業員のキャリア形成に対して、さまざまな支援制度を整備しています。

ダイバーシティー&インクルージョン
女性だけでなく、外国人、障がいのある方を含む多様な人材の活躍のための取り組みを行っております。

運動習慣
健康増進を目的に、「24時間リレーマラソン」にメインスポンサーとして特別協賛やオートバックスセブングループ全体を横断した取り組みとして「コーポレートゲームズ」へ参加しています。

健康支援
オートバックス健康保険組合が中心となり、毎年9月に加入会社の健康推進責任者と健保の担当者が集まる健康会議実施をはじめ、禁煙チャレンジ、歯科検診プログラム、腰痛アプリなどの健康支援に取り組んでいます。

「DBJ健康経営格付」は株式会社日本政策投資銀行(DBJ)が独自の評価システムにより、企業の健康経営、社員の健康配慮への取組みが優れた企業を評価・選定し、その評価に応じて融資条件を設定するという、「健康経営格付」の専門手法を導入した、世界初の融資メニューです。当社が推進する『健康経営』については、外部機関の評価を受ける機会があり、日本政策投資銀行(DBJ)の健康格付で、2015年と2017年に続いて、3回連続で「社員の健康配慮への取り組みが特に優れている」という最高格付「Aランク」を取得しました。また、格付け評価が傑出して高いモデル企業のみが該当する『特別表彰』も受賞しました。

健康経営優良法人認定制度とは、地域の健康課題に即した取り組みや、日本健康会議が進める健康増進の取り組みをもとに、特に優良な健康経営を実践している企業などを顕彰する2017年に開始された制度です。大規模法人部門の上位法人には、ホワイト500の冠が付加されます。
当社は、大規模法人部門の「『健康経営優良法人2022』~ホワイト500~」において認定を受けました。制度開始から毎年健康経営優良法人の認定を受け、ホワイト500の認定は、2017年、2019年の認定に続いて3度目となります。