当社では、年齢や性別、人種などに関わらず、多様な人材の力が最大限に発揮されることで、柔軟に社会の変化に対応でき、企業が持続的に成長できると考え、ダイバーシティを推進してきました。

今回は、ダイバーシティのひとつである「女性活躍」をテーマに、当社の過去からのダイバーシティへの取り組みや、実際に活躍する女性役職者を紹介します。

―多様な人材が活躍できる働きやすい環境整備

当社では、過去から、ダイバーシティ&インクルージョンの取り組みとして、結婚、出産、育児、介護など多様なライフイベントを経ても働きやすい職場環境を整備してきました。育児や介護といったライフイベントを経ても、仕事と生活の調和(ワークライフバランス)を図りながら、能力を最大限発揮できる制度を充実させています。

 

働きやすい環境整備の代表的な取り組みとして、時短勤務の適用を小学校6年まで設定している他、在宅勤務制度やフレックスタイム制度など柔軟な働き方ができる制度を整えています。

 

またキャリア支援の一環として、年代別のキャリアプランニング研修の実施や女性向けのメンター制度の一部導入、女性幹部と一般従業員の対話型ワークショップを開催するなど、あらゆる立場の方がキャリアイメージを描けるように支援してきました。

そして、実力があれば、年齢や属性にかかわらず管理職として活躍できるよう、会社を挙げて後押ししています。このような「多様なキャリア形成と継続勤務の支援」や「子育てしながら働きやすい勤務制度の拡充」の他、「男性育休の推進」により2019年のくるみん認定を取得することができました。

 

―産・育休後の復帰率・100%

過去、社会では「育児休業を取ったはいいが、休業前の仕事に戻れない」という声もありましたが、オートバックスセブンの復帰率は2016年以降継続して100%と「家庭も大事、だけどキャリアも大事」という女性従業員が多く働いています。

子育てしながらでも働きやすい環境を整備していることや、女性のキャリアを支援するなど、各種取り組みが行われてきた結果だと考えています。

ここからは、実際に活躍する女性役職者をご紹介します。

 

女性がさらに前向きにチャレンジできる職場環境の整備に取り組む

人事部 部長 佐古 由美子

―当社の女性活躍推進の取り組み状況を教えてください。

女性活躍推進の中でも注目されている女性従業員の割合や女性管理職比率ですが、当社は、女性活躍推進法に基づく一般事業主行動計画において、各々、女性従業員20%以上、課長以上の役職者に占める女性割合5.0%以上と目標を掲げています。いずれも徐々にですが人数が増え、2020年4月1日時点でようやく達成に至りましたが、まだまだ道半ばだと思っています。

当社は男性従業員の割合が多いですが、そのような中でも、多くの女性従業員が責任感を持ちそれぞれの職場で活躍しています。今後、その中からより多くの女性が管理職に就き、多様な視点や価値観を経営に反映することがより会社の成長につながっていくと思っています。

 


女性活躍推進の課題や今後の取り組みについてお聞かせください。

本来の女性活躍推進が目指すところは、女性従業員の一人ひとりが目指すキャリアを実現することにあると考えています。

今後は、働き方やライフスタイルもますます多様化が進むでしょう。すると、女性も今まで以上に自分の人生は自分で責任を持たなければならず、女性自身が自分のキャリアプランやライフプランの目指す方向をしっかりと決めることが大切です。

女性従業員の声を聞き、研修や制度の見直しに反映させ、女性従業員がそれぞれ目指すキャリアに向かって活躍できるような環境を整備していきたいと思います。

 

また、女性活躍推進はもちろんですが、性別だけでなく、国籍、年齢、性的指向、バックグラウンドなどの多様性をお互いに受け入れ、認め合い、組織で活躍していくことが、新たなアイデアやイノベーションの創出に、ひいては会社の強さにつながると考えています。

そのため、性別にとらわれず、すべての従業員にキャリアステージやライフステージに即した教育の場を提供したいと考え教育制度の整備を進めているところです。より公平に評価され、その個人に相応しいポジションや職場で活躍していただけるような会社にしていきたいです。

男性女性問わず、従業員ひとりひとりが輝けるためのチャレンジをサポート

チェン管理部 部長 仲西 桂

―これまでの経験で大変だったこと、役に立ったことなどはありますか?

自分自身は、女性だから大変だったという経験は少なく、また、当社も女性だからこの仕事、というのは昔から少なかったと思います。そのおかげで入社直後の店舗経験のときから商品部に至るまで、いろいろな経験をさせていただけたことが、今の立場になり本当に役に立っています。

また、周囲の環境にも恵まれ、仕事について気にかけていただき、支えてくれる先輩・後輩社員の方の存在は大きいです。

 

一方で、立場的に他部門の方とお話しする機会が増えたことで、もっといろいろな経験をしておけば良かったと感じることもあります。ですので、男女問わず、若い内から能動的にチャレンジしていただきたいと思います。そのサポートを積極的にしていきたいと考えています。

 

―部下や後輩の方への接し方で意識していることなどはありますか?

個々の相手に合わせたアドバイスをすることです。仕事への意識やこれまでの経験はそれぞれですので、自分の価値観を押しつけないことが大切だと感じています。そのうえで、対話を重ねながらチームとして効果を発揮していきたいと考えています。

 

―女性管理職が増えることで、会社にはどんなメリットがあると思いますか?

女性の管理職がいることで多角的な視点が生まれると思います。また、企業姿勢としても、環境変化に柔軟に対応できるという意味で、入社したてや今後就職をされる学生の方々にとっても、将来性を感じられるのではないかと思います。

また、ライフステージの違いはあるにしても、女性も男性も仕事に向き合う姿勢は同じです。現に当社には、周囲から信頼・協力を得ながら成果を挙げて成長し、活躍している女性の従業員がたくさんいます。

仕事に子育て、すべての経験を今に生かす

総務部 課長 佐久間 紫乃

―総務部の課長に就任されて、部門の中で変化を感じることはありましたか?

私は総務部課長になる直前まで営業系の仕事をしていたこともあり、数値目標や経費に関してこれまでの運用よりもシビアに判断してきました。その点の意識が加わったことで、部門としての視点も変わってきているように感じます。入社してから営業系・コーポレート系双方の仕事を経験したからこそ、それぞれの部門が抱える課題を考慮しながら慎重に判断するようにしています。

 

―マネジメントで心掛けていることはありますか?

年齢や性別により仕事を振り分けるのではなく、一人ひとりの個性を見極めながら仕事をお願いすることです。得意なことを褒めて伸ばそうという気持ちでマネジメントしています。これは子育ての経験が生きているところかもしれません。もちろん部門全員で対応が必要なこともあるので、メンバーとコミュニケーションをとりながら、人に仕事がはりつかないようにも働きかけています。このように働きかけることで、

少しずつメンバー全員が協力しあえる体制ができてきているように思います。

 

―今後取り組んでいきたいことなどがあれば教えてください。

課長職に就いてから、部門のメンバーとの個別ミーティングを定期的に設けるようにしています。日々の仕事に追われていると、短期的な目標を設定しがちですが、ミーティング等を通じて、将来に向けて、どんな経験が必要か、今何を勉強しておくべきかなどを見つめなおす機会を積極的に設けていきたいと考えています。

チームとして会社に貢献していく。自分らしいリーダーを目指して

人事企画部 課長 村田 亜矢子

―子育てをしながら、課長としてマネジメントを担うのに工夫していることなどを教えてください。

仕事と育児を両立するにはやはり時間的制約があるので、ときには大変なこともありますが、上司の理解や部下の協力のおかげで助けられています。ただ、周りの理解や協力があるとはいえ、私自身時短勤務を利用しているので、「時間管理」には大きな課題意識を持っています。部内には私のほかにも時短勤務を利用しているメンバーがいるので、仕事の効率化や生産性をあげることは常に意識しています。

また、子育てをしながらでも働きやすい環境も後押ししてくれていると思います。当社では数年前から在宅勤務制度やフレックスタイム制度が導入されており、もともと働きやすい環境が整備されていましたが、コロナ禍でさらに制度の利用率が上がり、仕事と育児の両立がしやすくなっていると思います。

 

 

―今後の目指す姿について教えてください

人の力を引き出し、人の力を生かすリーダーを目指したいですね。人によってマネジメントスタイルはさまざまですが、私の場合は“強力なリーダーシップをとる”や“管理する”というよりも、“共感や支援する”というマネジメントスタイルなので、メンバーと同じ課題に向かいチームとして会社に貢献していく、小さくても会社を良い方向に変化させる組織やグループを作りたい。それを実現できるリーダーになりたいと思っています。

 また、若い人にもリーダーを積極的にチャレンジしていただきたいと思っています。私自身役職を経験したことで、これまでと比較して会社をみる視点や課題意識に変化がありました。これからの未来を担う若い人に早くからチャンスを設けられるように制度や教育面を整えていきたいですね。

最後に、人事・総務・法務担当執行役員に、当社の女性役職者の印象を伺いました。

 

男性・女性ということにとらわれず、いろいろな視点が集まることがダイバーシティ

人事・総務・法務担当執行役員 兼 人事企画部 部長 平賀 則孝

当社は、クルマに関わる会社ということで男性が中心の会社と思われがちですが、むしろ、責任感があり向上心をもって仕事に取り組む女性が多く、さまざまな職種で活躍している女性がいます。女性という特性から一時的に仕事を離れることもありますが、個々のライフステージを経て、その経験を着実に仕事にも生かしています。その姿は、後輩の従業員にとってもプラスの影響を与えていると感じます。

 

今後は、意思決定ポジションに就く女性の数をさらに増やすことが課題と考えていますが、単に女性ということだけにこだわるのではなく、組織に異なる視点をもたらすことが、より良い価値を生むと考えています。そのため、個々の従業員の価値観と人権を尊重し、性別、国籍、障がい者、年齢などにとらわれず、多様性を受容することで、社会の変化に柔軟に対応し、持続的に成長しつづける企業を目指していきます。