オートバックスセブンでは、保有する建物や土地などの経営資源を有効活用し、地域社会に貢献する新たな事業モデルの創出・革新に挑戦しています。

遊休地の活用

 スーパーオートバックス市川の駐車場にコインランドリーをオープン


 遊休地の活用として、2024年11月に、スーパーオートバックス市川(千葉県市川市)の駐車場に、年中無休、24時間無人営業のコインランドリーをオープンしました。周辺地域の住民の皆さまやオートバックス店舗に訪れるお客様の生活の利便性の向上やニーズにお応えする施設として、さまざまなトライアルを実施し効果検証しています

 

<コインランドリー概要>

所在地  千葉県市川市鬼高3-32-12
建物床面積     56.66㎡(約17.14坪)
機器台数 洗濯乾燥機      6台(大型1台、中型3台、小型2台)
乾燥機        6台(中型6台)
靴用洗濯乾燥機  1台 
営業時間  24時間営業(無人)
システム    
 
ランドリー専用システム(アプリ)「ランドリーDX」
キャッシュレス決済(電子マネー・コード決済等)、現金等での支払い可能
設備 24時間監視カメラ/セキュリティシステム(緊急警報ボタン有)
エアコン、大型たたみ台(2台)、キャスター付き洗濯カゴ(4台)、椅子(スツールタイプ 6脚)
駐車場(複合施設駐車場利用 1時間無料)

 

 店舗には最新の洗濯設備とランドリー専用システムアプリを導入し、快適で便利にご利用いただける居心地の良い店舗を目指しました。店舗に行く前にスマートフォンアプリで機器の空き状況や、洗濯の残り時間をスマートフォンで確認でき、終了したら通知でお知らせしてくれます。また、精算機で現金等での決済に加え、アプリ上でのキャッシュレス決済も可能です。

 

 店内は、明るく落ち着いたインテリアで、待ち時間も安心して快適にお過ごしいただけるよう、夜間の防犯対策として24時間監視カメラと緊急警報ボタン付きのセキュリティシステムを導入しています。

環境配慮型店舗の運営

 放射冷却素材「SPACECOOLフィルム(高耐久)」を国内で初めて採用

 

 また、空調エネルギーの低減および店舗内環境の快適さを追求するため、コインランドリーの屋根に放射冷却素材「SPACECOOLフィルム(高耐久)」を国内で初めて採用し、施工しました。

 

■放射冷却素材「SPACECOOL」とは
 

 直射日光下で太陽光からの熱を反射し熱吸収を抑えるだけでなく、放射冷却の原理により宇宙に熱を逃がすことで、ゼロエネルギーで素材温度が外気温よりも低下することを可能にした新素材です。独自の光学設計により、吸収した熱を「大気の窓(※1)」の波長域の赤外線として放射し、効率的な温度低下を実現しています。

(※1)大気の窓
光には、大気を通過しやすい(透過率が高い)波長と大気に吸収されやすい(透過率が低い)波長が存在します。熱を光エネルギーの形で宇宙空間に輸送するには大気の透過率が高い波長が優れており、特に透過性が高い波長8-13μmの波長範囲を「大気の窓」と呼びます。


 

「SPACECOOL」は、猛暑対策の新素材として注目されており、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の会場整備等さまざまな形で導入されています。


 

■SPACECOOL株式会社Webサイト:https://spacecool.jp/

 

<施工部分/非施工部分の温度比較>

 

 計測日:2025年2月12日(水) 天候:晴天  最高温度:12℃

 

※屋根表面の施工部分(青色)と非施工部分(赤色)の表面温度比較では、施工部分(青色)は11.2度、非施工部分(赤色)は29.9度と18.7度の温度差が実証されています。

 

 

 当社グループの環境方針において、事業活動が与える環境影響の中で、特に優先的に取り組む項目として「省エネルギーの推進と温室効果ガス排出量の削減」を掲げています。


「SPACECOOL」をコインランドリーの屋根に施工することで、夏季の店舗内への太陽光による入熱を大幅にカットし、店舗内の快適性向上、エアコン使用の削減による省エネ化、CO2排出量の削減効果などを期待しています。


 年間を通じてどのような効果が得られるかを検証し、今後は全国のオートバックスグループ店舗や運営施設などへの展開、商品開発などに生かすことを検討しています。

災害時の地域社会への貢献

 また、コインランドリー店舗で使用しているプロパンガスを活用して発電できる「プロパンガス発電機」を設置しました。災害時に携帯電話等の充電用電源として地域住民の皆様に開放できる準備を整えております。

 

 

■今後の展望
 

 今後もより多くのオートバックスグループ店舗や運営施設でのエネルギー効率向上を図り、快適な施設運営と環境負荷の低減の両立を目指し、地域のお客様のニーズに合った業態の出店や、新たな環境配慮型素材の検討など、さまざまなことに挑戦してまいります。